はじめに

はじめに

旭川は、ここ数年人口減少、大学の撤退、高校の閉校・合併、百貨店の撤退など、いい話はなく、それ以前に景気状態が芳しくありません。
当然、そのことは日本中の地方都市に言えることなのですが、北海道内におきまして、旭川は人口が2位ながら経済力では5位と低迷しています。
つまり、旭川の経済や景気が悪いのは旭川特有の原因があるのだと考え、その原因を見つけ、向き合うことで現状を打破するための手段となると考えます。

上記原因の要因

旭川特有の原因の一つとして考えられるのが、車社会により、人と人との繋がりが非常に希薄である事が言えます。
例えば札幌なら日常の通勤、通学時に、自宅から最寄りの駅への道(20)→最寄りの駅(30)から中央駅(300)→中央駅から会社までの道(100)→昼休みなどの会社周辺や建物内(50)×2(帰宅時)のような行動になります。( )内の数字は想定で出会う、すれ違うであろう人の数です。
札幌の場合は、往復で1,000人前後の人と偶然、必然を問わず出会うことになります。

一方旭川の場合は、車で会社出勤(会社の同じ部署の人数)→車で近くのコンビニへ昼食の買い物(20)折り返し。
のような場合が多く、同じ部署の人数プラス数人しか出会う事がありません。
会社の人数が5人で、お弁当を持参、完全内勤の様なケースならば、1日にいつも見る5人としか出会うことはありません。札幌の一般のケースのおよそ1/200と言えます。

当然、1,000人の人とすれ違っとしても必ずそこから何かが生まれるわけではありませんが、人と人とがすれ違うだけで偶然何かが生まれる可能性はあり、単純に旭川人は札幌人の1/200といえます。

具体的には他人と偶然すれ違ったり、同じ場所にいることで、話し声が聞こえたりすることによって新たな発見が生まれるかもしれませんし、人が多いということはそれ以外にも偶然の出来事や、お店、施設などの情景も多く存在し、そこにある看板やポスターなどの広告は沢山の人が集まるところに掲載するので、沢山の人がいる=沢山の情報がある。とも言えます。
偶然目の当たりにした出来事や、人の存在によって人生や仕事に対して向き方が変わったり、何らかの刺激を受けることで鼓舞されることも考えられます。
旭川の場合は、沢山の人が集まる場所がないので、例えばイベントを開催したとしても、多くの人に周知させる手段(ポスターを貼ったり、チラシを配布したり)がありませんし、当然その様な情報を他人が知ることは大変困難です。
車での決まったルートの移動は自分に想定外の出来事や情景に触れることは大変稀です。

その為、旭川の人は旭川の事を自体を知らないケースが多くあります。
テレビや雑誌などで見るのは東京や札幌の情報ばかりで、旭川の人が、自分の住んでいる街よりも、札幌や東京のことの方が詳しい。という事が多くあります。
また、東京や札幌は世界的に見ても特別な大都市です。その特別な大都市て比べて、『旭川は人口が少ない。あの有名なお店がない。有名な人がいない。』などと旭川に対してネガティブなイメージを抱くことにもなっています。

そこで、旭川の人が定期的に多く集まる事、仕事などで出会わない人と偶然出会える事ができる場所の提供と、旭川の人に旭川のことを知ってもらうことを目的に、新たな社会人向けのパブリックな学校の設立を提案いたします。

もちろん、出会いや情報交換などのきっかけになることを考慮していますが、旭川市民全体の知識向上と優駿な人材の育成、確保を主な目的としています。